立場逆転よ

弟子のユミです
「キリスト先生、聞いて下さい。」

キリスト
『何でもどうぞ。』

ユミ
「なんか、怪しいです。」

キリスト
『何が怪しいの?』

ユミ
「彼氏が何か怪しいです。」

キリスト
『女の勘(かん)?』

ユミ
「そうです。デートをドタキャンされてから、なんだか気になってしまって、、、。」

キリスト
『あらら、不安になっているんですね。』

ユミ
「あたしって、二股かけられているんでしょうか?」

キリスト
『そんなに怪しいの?』

ユミ
「ドタキャンされてから、ラインする頻度も少ないような気がして、、、。」

キリスト
『きちんと寝れてる?』

ユミ
「睡眠不足です。会社でもウトウトしちゃいます。」

キリスト
『あんまり考えすぎるのは良くないな〜。』

ユミ
「そうなんですけど、どうしても気になっちゃって、、、。」

キリスト
『直接は聞けないしね。』

ユミ
「勇気ないです、、、。」

キリスト
『じゃあ、勇気を振り絞って、このままだと続けていく自信ないって言ってみるのはどう?』

ユミ
「ん〜、どうしよう。」

キリスト
『素敵な彼なら言ってくれると思うけどね。心配かけてゴメンねってね。』

ユミ
「ん〜、言ってくれるかな〜。」

キリスト
『でも、好きな人がくれた素敵な贈り物だとは思わない?』

ユミ
「素敵な贈り物ですか。」

キリスト
『彼氏は気付いていないと思うんだ。心配させている事に。だから、これからの彼氏の人生を考えて教えてあげたらいいんじゃないかな。』

ユミ
「なるほど、そうですね。自分の事しか考えてなかったです。」

キリスト
『そういう事。せっかく同じ星で出逢ったんだから、これから先、二人の関係が続こうとも、または続かなくっても、ユミちゃんに出逢って本当に良かったなって思ってもらいたいでしょ?』

ユミ
「はい。そう思います。」

キリスト
『一回、自分の気持ちを確かめてみたら良いと思うよ。』

ユミ
「確かめる?」

キリスト
『振り回されてるんじゃない?』

ユミ
「確かにそんな気がします。」

キリスト
『繰り返される不安というのは、思いを募らせる働きがあるんだ。』

ユミ
「はい。」

キリスト
『ただし、その募る思いは一時的なんだ。けど、よっぽど自分に非がある場合は、その募る思いは継続的なんだ。』

ユミ
「なるほど、確かに私に何か非があるとは思えませんし、そうやって考えると何だか楽になってきました。」

キリスト
『ならば、さっき言ったように、自分の為ではなくて、相手の為を思って、どうやってこの心配させている気持ちを教えてあげるかだよね。』

ユミ
「はい。」

キリスト
『少し勇気湧いてきた?』

ユミ
「はい。」

キリスト
『天国でZARDの坂井泉水さんが、私が教えてあげるって言ってるから、素敵なこの曲と共に、本日はお別れとさせて頂きます。』

ユミ
「はい、有り難う御座いました。」